帰国直後、旅の余韻はなかった

  
帰国して、元の部屋に帰ってきて、


翌日から普段の日本での生活に戻った。

(といっても、毎日自由時間だけどね。)


帰ってきて、最初に戸惑ったことが2つある。


ひとつ目は予想してたけど。。



▼ひとつ目は、


日本が・・・

道が狭い、人が多い、横浜駅の人口密度が異常


どう見ても電気使いすぎ、サービス過剰、神経質。。。



一瞬にしてシンプルな旅に戻りたくなりました。


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それは裏を返せば、


道が狭いのに ⇔ クラクションを鳴らさない。 


電気使いすぎだけど、 ⇔ 世界一便利な国


サービス過剰 ⇔ 世界一のサービスの質。


神経質・・・ ⇔ 高いモラルの国民性。



これらは表裏な為、一面から良い悪いは言えないのだけど


最初に拒絶したくなったのは、


外国とのあまりのギャップを感じたからであって、


なんだか幻の世界を目指して突っ走ってんなぁ。


という印象でした。


しかし、時間が経つにつれて、


日本という国と日本人という国民は、世界中どこを探して


似た国も国民性もないし、他の国がどう頑張っても


日本にはなれないのはよくわかります。


それについてはまた書こうと思うけど、今度ということで。





▼そして、もうひとつは・・・


元の生活に戻ると同時に、


世界を巡っていたという1年間の実感が


どっかへ“ふっ”と消えていった



最初、帰国直後に僕らを包んだこの戸惑いは大きかった。




あまりにギャップのある日本に戸惑い、


旅の実感が無いとなると、


我々は本当にここにいるのか。いていいのか。


と怪しくなるしまつでした。



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昨年の出発前の日本にいた時の記憶と、


帰国後の今の日々が、直につながってしまったというか。


分厚い本を読み終えて、


“パタン”と本を閉じた瞬間というか。


まるで長い映画をレイトショーで見て、


家に帰ってきたよう。



おもしろい映画だったね~、さぁ寝っか。


そして翌朝起きたら、


昨日の映画の記憶はあっても、もう興奮は残ってない。



とはいえ、


本当に一押しでおもしろい映画を見たという感覚。


冒険あり、トラブルあり、人間ドラマあり、感動の


ドキュメンタリー超大作だった。


その物語の中に入りこんでいた。



この地に帰ってきたら、


観客のひとりとして、映画の記憶はあるが、


どーも自分達のこととしてなかなか捉えられない。



この物語は本当にあったのか、無かったのか。


幻ではない事を確かめるために、


自分のブログを見たり、旅仲間のブログを訪れて


その中に自分の姿や仲間の姿を探し出して、


ようやく現実にあった事、現在進行形の事だと


かろうじて捉えることができた。





ただ帰国から日数が経つ間に、


次第に、“旅の余韻が無い”ということは


それほど重要ではない気がしてきた。


記憶はどうせ薄れるものであるし、


過去にぶらさがっていくのもいやだからだ。


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感情をメモリーしておくことはできないし、


その時に感じたものは、1ヶ月経って思い返しても、


記憶は残っていても、どう感じたかは、


その瞬間にしか留めておけないからだ。


だからこそ日記や、旅中に書きとめたメモや感想は、


大事にしていたんだった、そういえば。


だから今のうちに、こうして書き留めておかないといけない。


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一方で、矛盾するかもしれないが、


大きな満足感に包まれている。


それは時間が経つほどに大きくなっているような・・・




そして、この長い映画を見る前と後では、


自分達が違っているのは確か。


このぶっとんだ物語に自分達が一番影響を受けてる。



それが僕らの次の一手や、


今後の選択に影響を及ぼすのは間違いないし、


そこに、出発前にも今も僕が期待しているものがある。



それはまた、別のお話ということで。



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<<アキの一言>>

わぁ~、私のモヤっとがスッキリした~



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旅に出た3つの理由

 
「旅に出て、考え方・価値観が変わったのか?」

という問いに対して。

もちろん「変わった」と答えます。

けど、それについてはまた今度ということで。


まず、

「旅に出て考え方・価値観が変わった」 の前に、

「これまでに考え方を少しづつ変えてきた」 から

旅を計画し、捨てるものを捨て、旅に出たって事。


どのように考えを変えてきたのか。

それが、旅に出た理由につながっています。


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「どうして旅に出たのか?」 と聞かれれば、

「どうしてもやりたかったから!!」

っていう言葉が本当は一番しっくりくるんだけど、

それではいろいろ謎が残ると思うので、

少し心の内を明かそうと思います。

旅に出る前にブログには載せることができなかった

記事を載せようと思います。


世界一周の旅に出る人達は、

様々な理由で出発していると思いますが、

20代の時には、思いもしなかった理由で、

30代で旅に出ることを決めました。





【旅に出た3つの理由】


★1つ目の理由 : あこがれ 


10年前の2002年、

1年を越えて世界一周の旅をしている

とあるバックパッカーの20代の若い夫婦がいた。 

その姿は、僕にはとてもかっこよく映っていて、

20代の頃、彼らの旅に憧れてた。


自分には到底行けるはずがない。

それで会社を辞めるなんて考えにくいし、

英語に自信があるわけじゃないし、危険も多い。

そんな度胸もノウハウもない。


真剣に迷うこともなく、

バックパッカーの世界一周の旅は、

空想だけの世界になりました。


ただずっと世界一周の旅には憧れ続けていました。

世界一周の旅は本当にかっこよかったし、

世界一周という言葉に抗い難い魔力を感じていたから。



けれど、20代の心の中で、

「憧れていた、いつかやりたい事」

だったはずのキーワードは、

いつしか体力と情熱は衰え、 30代の頭の中に、

「引っかかる、やり残した事」

へと変わり、軽い失望感と共に当然のように受け入れていきました。

まぁそうやって大人になっていくんだけども。 


動機がこれだけだったら、

30代での出発はなかったかもしれない。

けど、この理由がなかったらそもそも行かない。





★2つ目の理由 : 捨てたい 


数年前、ようやくタバコをやめることができました。

それで感じた自由。

手放すことで、自由になれること。


さて、一方で

何年も前から感じていた閉塞感。

いつ何を選んでも良いはずの人生なのに、

世の中の意見に照らすと、

決められたものさしで描かれた理想像・幸福像を

無言に強要されているような閉塞感。

それが僕の行き詰まり。


という風に、長い間、世の中の風潮や、

日本の社会(会社)が閉塞的だと思ってきたけど、

確かにそうなんだけど、

そういう枠に捉われないで生きていて成功している人、

あるいは

そんな閉塞感を感じずに幸せに暮らしている

人達も知っている。


その閉塞感を築いている一部分は、

たぶん自分の中にある固定観念なんだと思いました。


●今持ってるものを手放して、新しいものを得る。

●しがらみを捨て、選択を広げる。

●自分の固定観念を捨て、自由になる。


20代で拾い集めて積み上げてきたものの中には、

タバコのように、自分でも間違ってるとわかってて

長い間やめられなかったものもあるし、

世間的には良くても、自分には間違っていたものもある。

それは本当になかなか気づけなかった。


旅に出る前に、車を手放した。

その時、本当に心が軽くなるのを感じた。

その時にはモノに縛られている事にもう気づいていたからです。


一年弱の間、旅の荷物と、旅に必要な資金。

これが自分らに必要な持ち物の全てになりました。

そんな改革のひとつひとつこそ、自分が求めていたことでした。 






★3つ目の理由 : 新しく得たい 


30代。リスクの大きさも違う。妻もいる。

20代の頃よりも出発を躊躇するはず?

それが今回は、旅に出ることに迷いがなかった。 

今回の旅は、

今後の人生にプラスに働くと確信したので、

気持ちの上でも迷いなく決めました。


リスクはあれどギャンブルだとは思わなかったし、

これは必然だと思いました。

そこが20代の躊躇した時と違いました。



それはどんな実りを期待したのか。


30代、結婚し家庭を持ち、

自分の人生に、どういう将来像、幸福像、

ビジョンを持つのか、ずっと考えてきました。


数年前、30代にやるべきことの類の本を買って読んだとき、

自分で驚くほど、内容に賛同できませんでした。

本はすぐに手放してしまった。


具体的に、誰の何というタイトルの本の

何に賛同できなかったのか忘れてしまいましたが、

たまたまその本に書かれていた

「30代にやるべきこと」の先にある理想像・幸福像が、

従来の日本の企業のコマーシャルに見えたからです。

そして、その流れが正解かのような世の中の風潮に

心底がっかりしたからだと思います。


稼ぐことにガムシャラだった20代に比べて、

例えこの先、自分の生活が向上していったとしても、

快適で便利な生活(物質的な豊かさ)と、幸福度は

一致していないという違和感は、

30代になり、より大きくなっていったように思います。



物質的な豊かさと、幸福度は一致しない。

という発想は、今さら珍しくはないけれど、

日々これだけ物質的に豊かな中にいると、

「物質的に豊かなほど=>幸福な社会に住む」

という図式を否定するのはなかなか難しいです。


より便利な生活を手に入れるためには、

よりお金をたくさん手に入れる必要がある。

けれど、便利な生活を追求した新しい商品が、

次々と世に出されていくのだけれど、

それを手に入れて、幸福度があがるという感覚はない。


便利というのは、不便を感じてこそだから、

物質的な豊かさや便利さに特別惹かれないということは、

それだけ既に恵まれていた裏返しとも思う。


その背景には、

自分が生まれた時代には、既に物質的に豊かな世の中だった。

一方で、

学生を卒業した頃には、既にバブルはハジけた後で、

自分が社会人として好景気というのを体感していない。

その時点で、一昔前のものさしよりも、別のものさしを

自分は求めているんだと思います。


世の中不況だなんだという空気の中、

そのお金そのものがなんだか入りずらくなってきた時、

今までのものさしの延長線上には、出口がないのは確かでした。

そのものさしのまま、我が家の将来設計を行うのは、

どうかと思いました。

そもそも目指す理想自体が違うかもと。


じゃあ他に、どんなものさしと理想像があるのか。

ってことで、それは

「外の世界の人々の幸せが知りたい」

というわけです。 

日本は確かに世界一便利な国だったけど、

現代の幸福像を描けずに、30年前と同じ幻を追いながら

ビジョンも無く走ってるように見えたから。


他の世界はそんな便利じゃないだろうけど、

どんな幸福を感じてるのか。 あるいは必死に生きているのか。

それを知りたい。


日本に住むにしても、どこに住むにしても、 

その新しいものさしを持って、

我が家の新しい理想像、将来像を描きたいというのが 

出発の第3の理由。



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やっぱりモチベーションが最も大事なんだと思います。

そのモチベーションはどこから来るかと言えば、

理想に向かう自分を見てるからこそなわけで。

理想なくして、モチベーションは沸いてこないんですよ。

僕の場合ですけど。


もちろん理想を掲げただけでは生きられないので、

30代なら、現実とのギャップを受け入れながら、

ちょうど良い着地点を見出す事で良いと思いますが、

そもそも理想(ビジョン)を持たなければ、

選択する基準すら世の中の流れに委ねていたのでは、

我が家の将来を見誤るんじゃないかと思ってました。


まず生活を維持することが先決だ。 と叱られそうですが、

旅に出ることで、その生活のあり方そのものも

見直そうというわけですから、

必ず自分らにプラスを生むと思っていましたし、

あんまり目の前の心配ばかりで将来を決めるのは、

つまらないと思いました。



* * *


ということで、

何故世界一周したのか?と聞かれれば、

「昔から行きたかったんですよ」 と答えますが、

出発を決めた背景には、こういった考えがありました。


自分の固定観念をぶち壊すため 【2.捨てたい】、

将来像を描くために 【3.新しく得たい】、

わざわざ世界一周の旅に出る必要は無いと思います。

僕は昔から世界一周に行きたかったので  【1.あこがれ】

こういう方法を選んだということです。


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そして、世界を旅していくと、

20代の若者、30代の同世代、40代、50代、 60代

たくさんの人達が、僕らの想像を軽く超えた旅に出ていました。

そして僕らの固定観念をどんどんぶち壊していってくれました。


それはまた次のお話。



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この1年半で得たこと

 
この旅は、いろんな収穫をもたらした、僕の分岐点でした。


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(1)会社という傘を捨て、

  旧態依然たる日本社会の価値観から、1年弱離れる。 

  ことによって気づいたこと。


(2)他の国から幸福、治安について学んだこと。

  現地の人から学んだこと。

  旅人から学んだこと。


(3)旅の間、ほぼ24時間、夫婦でともに過ごし、


  様々なトラブルを2人で話し合い、

  感動を語りあり、体験を共有したことで築いたもの

  バックパックの荷物だけで、1年弱生活する。

  ことによって得られたこと。


(4)存分に冒険し、旅を楽しむ。

  やりたかったことをやって、行きたいところへ行く。

  ことによって得られたこと。



いろんな切り口がありますが、

その中で、根幹とも言えることのひとつは、


「 日本社会の価値観で “ヨシ” とされていたものの半分は、

 自分にとっては必要の無い刷り込みでした。

 (時代が変わって価値が変化したものや、

 違和感を感じつつ受け入れてきた他人の価値観)

 そして残りの半分は、日本人として失いたくない

 世界に誇れる素晴らしい価値観でした。」


ということです。

自分が重きを置く価値の基準がだいぶはっきりしました。

コレ何も中身説明してないけど。

具体的な内容についてはパーソナルなことなので

今はブログには書きません。 はい、すみませ~ん。


それに、具体的に説明しても反感買うだけなので、

載せられないのです。

日本社会ではヨシとされてきたんだから。

実感が伴わないと、頭は反発するし理解ができないです。

そのために身をもって体験する必要があって旅立ってる。

そしてこれが僕の収穫。



旅に出て価値観が変わった? と聞かれたら、

変わった。と答えるんだけど、

説明しようとすると一言じゃとても言えないので、

こうして書いてみようかと思ったんです。

けど、この内容では、

結局ブログには載せられないことに気づいた。



* * *


会社を辞めて、日本社会の価値観から当分離れるということ。

これをデメリット、損失と考える人は、この先を読まなくて良いです。


僕にとっては、リスクを伴う大きなメリットでした。

会社・都会を離れ、損得、しがらみがなくなったら、

見えなかったものがだいぶ見えるようになりました。


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それは在職中に、想像力を駆使しても

ぼやっとしか見えなくて、イライラが募ってました。

いろんなもの(安定、損得、しがらみ)が頭の中で

邪魔しちゃうんですよね。


僕の場合に限ってですけど、離れてみると

会社にいつづけることには、思ってたほど意味がなかった。

(もちろん意味はたくさんありますよ。)

それよりも旅に出て、ようやく人生を前に進められるという

期待値の方が大きい。


辞めてワタワタ焦っていると何も見えてきません。

健全な心と、健康な体と、確立された自分のルール(価値観)が

あってこそですね。

不安はちゃんと解析すると、別の問題だったりする。

そうやって道を決めるやり方なんですよ、僕の場合。
 


日本の社会は巧妙な仕掛けがされています。

かつては仕掛けじゃなかったのかもしれませんが。

昔はそれでうまくいってたんだと思います。

不動産・銀行・企業広告・政治・・・これだけ書いとけばいいか。

そして会社を動かす年代の人達はバブルを経験しています。

僕らの世代以降は、同じルールで生きてはいけないと思います。

自分のルール(価値観)を確立していないと、

よかれと思って昔と同じものを目指して、

やらなきゃいけない(と思われてる)事をこなしているうちに、

人生のエピローグは早々に来てしまいます。

それがわかってるなら、

組織にいても流されずに済むかもしれないですけど。

時間はあっと言う間に過ぎていきます。


言葉にならなくとも、

これほどまでにたくさんの若者が

日本を飛び出して長期の旅に出ているのは

そういったことに気づき始めてるからだと思うんだけどな。


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この旅を通じて得たこと

 
この旅を通して得たことについて書こうかな。

いろいろあるので順々に。

それは、


「今まで当たり前だと思っていた毎日は、

 実は当たり前ではなかった」



そんなことは、

旅に出る前から頭では知っていた。

言葉にすると、なんだかとてもありきたりで

チープに思えてしまうかもしれないけど、

自分の身体で実感することの意味は大きい。

旅から帰国し、日常に戻り、心から理解できました。


日本での生活レベルはあまりに高くて、

世界から見たら、当たり前じゃなかった。


背後を気にせず歩ける日本の治安は

当たり前じゃなかった。


毎日違うメニューを食べられることは

当たり前じゃなかった。


屈辱を感じずに生きることができるのも

支配されずに生きることができるのも

マラリアや感染に怯えずに暮らせるのも

毎日怒鳴りあわずに過ごすことができるのも

憎しみを持って生きる必要がないことも

大きな力によって大事なものを奪われる不安で

毎日を過ごす必要がないことも

当たり前じゃなかった。


自分のいる場所を知るには外に出るのがいい。

だから旅は良いのだと思う。





「価値観の多様性」

西洋の価値観に照らして、

貧しいとか豊かとか、悪とか善を "一方的に" 計るのは、

価値観の押し付けで、自己中心的な思いな気がして

ちょっと違うんじゃないかって。



電気のない土地で、

日々生きている人々の生活を、貧しいと呼ぶのだろうか?

彼らは古くからの様式を守り、生き抜く知恵を受け継いで、

自然と調和して生きている。

彼らは僕らの生活を望むだろうか?

僕らは彼らの生活を望むだろうか?



その土地の様式、文化、思想、宗教、価値観の多様性というか、

そういう異文化に触れるとき、多様性って言葉が浮かびつつ、

時々自分の常識が異習慣を受け入れることを邪魔するけども、

あぁこれも自分のアイデンティティなのかって気づいたりもして。

そういう自分の中の摩擦を楽しめる柔軟さを持ち合わせると、

旅は楽しいんですよ。


帰国して、日本は他者への否定が多いなって感じてしまいました。

こうすべき、こうしなければ、それは正しいとか間違ってるとか、

立場、文化、宗教、環境が違えば、正しいことも違うだろうに、

自分を肯定させるために、他者を否定する手法は悲しいですね。

冷静な意見交換、議論ができないというか、

違いに慣れていないんでしょうか。

これが日本社会のストレスの元凶だと思います。


それぞれの立場でそれぞれの価値観で語るのは

もちろん良いけども、

毎度声が大きい意見に世界が支配されるのは危険だし、

マイノリティの声がかき消されるのはつまらない。

結論をひとつ求めるのは良いんだけど、

ひとつの結論、一色に染めようとする風潮は

不気味でもあり、いやだなって思う。

まぁ旅に出る前からこれは思っていたことですけども。



「いろいろな形の支配」

一方で、絶望を感じながら日々を過ごしている人達もいる。

でもその絶望的な状況は人間によって作り出されていたり。

しいたげられ、おびやかされ、恐怖とともに生きる人達。

生まれたときから逃げることはできない。

世界は巨大なカースト制度だと思いました。

僕らはたまたま恵まれた立場に産まれた。

一生素手でトイレを掃除する仕事しか許されない

立場に産まれることと、一体何が違ったんだろう。



先進国の人々は、人々の幸福のため。という大義名分を掲げて、

新しい未来を次々創造し、大量消費を伴う発展を進化と呼び、

便利な世の中を維持するために、

(本当は自分達の経済を維持するために)

自分達の住む土地だけでなく、

グローバル化の名のもとに、世界中から資源を掻き集めて

消費と排出を繰り返す。

僕達の生活は調和しているように見えて、

どこかに犠牲を払わせている。

経済的優位を利用して、その犠牲の対価として金を払い、

その土地の価値観を書き換えていく。

時にはその金を巡り、現地で紛争が起きる。

価値観の侵略。 外部不経済。




そして、「実体験」 の大切さ。

自分の目で見て、自分の五感で感じて出す自分の答え。

それが一番納得できるじゃないですか。


世の中に情報は溢れていて、

どんどん知識を溜め込むことができるけど、

出来事をやり過ごすことに慣れてしまったのか、

感性を磨くにはそれだけではいけないんだなと思う。

疑問は、知識に始まって、できれば実体験で完結させたい。



ブログを書きながら思うのは、

言葉にすればするほど、伝えようとしている内容が

実体験の匂いから遠ざかっていくようなもどかしさ。

もっとキツかったし、もっと楽しかった。



そこで言葉にできない行間を埋めることができるのが、

同じ体験を共有した者たち。

食料を共有する、問題を共有する、体験を共有する。

そして、時間を共有する。

「共有すること、分け合うこと」

この旅で夫婦間をはじめ、多くの人と共有をしたことが

僕らの心を最も満たしてくれたことだったと思う。



夫婦で共有したことのなかに、

「本当に必要な物は意外と少ない」 って発見がある。

この意識を共有したことは、

今後ずっと僕達の生活に影響するんじゃないかと思う。

なにせ旅の間に所有していたのは、

自分らのバックパックだけなのだから。



捨てたから、手放したから、新しく手に入った。

両手から荷物を減らしたら、両手に自由が戻った。

かつては両手に何も持っていなかっただろ?

30代で肩書きを捨てたら、しがらみを捨てたら、

僕は何を失って、何を手に入れたでしょう。

「新しく手に入れるには、まず捨てなければならない。」

これって結構自分の中の革命だよね。

かつて信じてたものを捨てるんだから。

捨てると決断した瞬間に、心に新しい価値が宿ってルールが変わる。

これも旅から帰り、初めて心から納得できました。


どれも使い古された言葉だけど、実はとても深い言葉だった。




旅を経て、数々の経験と思い出を蓄えたけれど、

心の中に、突拍子もない思想を手に入れたわけじゃない。

けど、今書いてきたことが、

どれほど大きなことか、どれほど僕自身を救ったか。

それを思うだけで、僕は想像以上のものを手に入れたと思う。



そして、最後にもうひとつわかったこと。


「やりたいことをやると・・・、 

 そこで、

 やりたいことをやってる人達と出会う!!」



みな何かを決断したからそこにいる。

そしてお互いにパワーを与え合っている。

だから、やりたいことはやった方がいいね。





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僕たちの『 旅 』

 
『 旅 』という言葉に無性に惹きつけられる。


あの丘の向こうには、

この海の先には、

この扉の向こうには、

見知らぬ土地があって、

自分らとは随分と違う生活をしている人々がいて。


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旅という言葉から、

いろんなストーリーが湧き出してきては、

ワクワクするんだよなぁ。


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物語の主人公の多くは、なんらかの旅をしている。

主人公の少年・少女は旅の中で様々な出来事に遭遇し、

時に乗り越えたり、時に人に教えられる出会いがあり、学ぶ。



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既に少年少女ではない僕らにも、僕らなりの旅の視点がある。


旅の一般的な適齢期なんてない。

作家、沢木耕太郎の言葉の中にある “26歳適齢期説” が

一般化した風潮もあるけれど、

うーん、言うなれば、それぞれ自分にとっての

“今だ”というタイミングはあるだろうね。

そうである以上、人を見ていても自分の適齢期は分からない。


実際のところ、旅に出たら、世界中、日本人も外国人も、

10~70代の人がいろんな旅をしていることがわかって、

なんかもう細かいこと考えててもしょうがなかったっていう。

そういう先入観をぶち壊してくれる出会いが、

すごく楽しいんだよね。


もともとアフリカから始まり世界へ広がった人類は

過酷な旅をして、地球上の未開の地を開拓してきたわけで、

旅する事は、DNAに刻み込まれてるんじゃないかとさえ

思ってしまう。


先人達に学びながら、少しづつ活動の場を広げていった彼らを

突き動かしたものは何だろう。

探究心、好奇心、想像力、行動力。

生き抜くため。 繁栄のため。

新しい環境に適応するために、進化したのか。

進化したから、新しい環境に適応できたのか。


旅するのは、みんなやっぱり何かを探しているからだろうね。

それは生きる欲求に通じてると思うね。


* * *


旅には、

謎解きという側面と、再会という側面があると思う。


世界一周の旅はまさに謎解きだった。

初めて訪れる町、想像していたのと違う。

TV・写真で見たのとイメージが違う。

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当然なんだよね。

どんな映像も、写真も、

作り手の意思を反映した作品だからね。

このブログも僕らの主観で作られているから、

この通りの世界があるとは限らない。

だから出発前に、旅の間の(#)記事を、

フィクションで描くというルール設定にしたんです。

  ※<参照>
#0 プロローグ



僕らは自分の五感で触れて、自分達なりに謎を解いた。

そしてこのブログを通して、

読者に多くの謎かけをしたと思う。

謎は謎のままでロマンを感じるし、

解くかどうかはそれぞれに任せよう。



2度目に町を訪れる時、既に安心感を覚えてる。

3度、4度と戻ってくると愛着になってる。

新しい発見もある。

そういう旅も大好きだから、

いずれもう一度訪れたい場所がある。

どうしているか、気になる人達もいる。



* * *



最初に #0 プロローグで書いた。


「どんな結末を迎えたとしても、 

 結末を結べばひとつの作品になる。」




幸運にも、無事帰国という結末で結ぶことができた。


旅は、いい事ばかりじゃない。


事実、僕らの旅の序盤はトラブル続きだった。


じっくりと時間をかけて2人で旅を立て直した。




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騙されたり、けんかになったり、


助けられたり、


怪我をしたり、熱を出したり、


また助けられたり、


揺さぶられて弱っちぃ自分、強い自分に出会い、


夫婦として試され、


乗り越えて新しいステージに進む。




気づけば・・・

様々な出会いを伴って、最高の旅になっていました。




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見れなかったものも、外れた抽選も、トラブルも


全部含めて、120点の出来栄えです。


後悔などひとつも残していないのです。


なぜならこの旅は


僕らにしか創造できなかった物語だからです




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* * *


それぞれ旅人の思いはきっとみな同じじゃないかな。


自分達の旅はそれぞれ自分達にしか作れない。


さて、このブログもいよいよエンディングが近い!!



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ブログ・プロフィール
「300日間 世界一周
(Around the World in 300 Days)」

著者: TAKAO & AKI

TAKAO & AKI

  
いまだ地に足が着いていない
30代バックパッカー(夫)と、
南国志向の元ダイビングインストラクター(妻)。
夫は12年間エンジニアとして
勤めた会社を辞め、
列車・バス・徒歩・船・飛行機を乗りついで、
300日間(+延長)、夫婦で
世界30カ国を旅したお話。

*ブログ開設
 2011年3月31日
*旅の期間
 2011年6月~2012年5月

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