この1年半で得たこと
この旅は、いろんな収穫をもたらした、僕の分岐点でした。
(1)会社という傘を捨て、
旧態依然たる日本社会の価値観から、1年弱離れる。
ことによって気づいたこと。
(2)他の国から幸福、治安について学んだこと。
現地の人から学んだこと。
旅人から学んだこと。
(3)旅の間、ほぼ24時間、夫婦でともに過ごし、
様々なトラブルを2人で話し合い、
感動を語りあり、体験を共有したことで築いたもの。
バックパックの荷物だけで、1年弱生活する。
ことによって得られたこと。
(4)存分に冒険し、旅を楽しむ。
やりたかったことをやって、行きたいところへ行く。
ことによって得られたこと。
いろんな切り口がありますが、
その中で、根幹とも言えることのひとつは、
「 日本社会の価値観で “ヨシ” とされていたものの半分は、
自分にとっては必要の無い刷り込みでした。
(時代が変わって価値が変化したものや、
違和感を感じつつ受け入れてきた他人の価値観)
そして残りの半分は、日本人として失いたくない
世界に誇れる素晴らしい価値観でした。」
ということです。
自分が重きを置く価値の基準がだいぶはっきりしました。
コレ何も中身説明してないけど。
具体的な内容についてはパーソナルなことなので
今はブログには書きません。 はい、すみませ~ん。
それに、具体的に説明しても反感買うだけなので、
載せられないのです。
日本社会ではヨシとされてきたんだから。
実感が伴わないと、頭は反発するし理解ができないです。
そのために身をもって体験する必要があって旅立ってる。
そしてこれが僕の収穫。
旅に出て価値観が変わった? と聞かれたら、
変わった。と答えるんだけど、
説明しようとすると一言じゃとても言えないので、
こうして書いてみようかと思ったんです。
けど、この内容では、
結局ブログには載せられないことに気づいた。
* * *
会社を辞めて、日本社会の価値観から当分離れるということ。
これをデメリット、損失と考える人は、この先を読まなくて良いです。
僕にとっては、リスクを伴う大きなメリットでした。
会社・都会を離れ、損得、しがらみがなくなったら、
見えなかったものがだいぶ見えるようになりました。
それは在職中に、想像力を駆使しても
ぼやっとしか見えなくて、イライラが募ってました。
いろんなもの(安定、損得、しがらみ)が頭の中で
邪魔しちゃうんですよね。
僕の場合に限ってですけど、離れてみると
会社にいつづけることには、思ってたほど意味がなかった。
(もちろん意味はたくさんありますよ。)
それよりも旅に出て、ようやく人生を前に進められるという
期待値の方が大きい。
辞めてワタワタ焦っていると何も見えてきません。
健全な心と、健康な体と、確立された自分のルール(価値観)が
あってこそですね。
不安はちゃんと解析すると、別の問題だったりする。
そうやって道を決めるやり方なんですよ、僕の場合。
日本の社会は巧妙な仕掛けがされています。
かつては仕掛けじゃなかったのかもしれませんが。
昔はそれでうまくいってたんだと思います。
不動産・銀行・企業広告・政治・・・これだけ書いとけばいいか。
そして会社を動かす年代の人達はバブルを経験しています。
僕らの世代以降は、同じルールで生きてはいけないと思います。
自分のルール(価値観)を確立していないと、
よかれと思って昔と同じものを目指して、
やらなきゃいけない(と思われてる)事をこなしているうちに、
人生のエピローグは早々に来てしまいます。
それがわかってるなら、
組織にいても流されずに済むかもしれないですけど。
時間はあっと言う間に過ぎていきます。
言葉にならなくとも、
これほどまでにたくさんの若者が
日本を飛び出して長期の旅に出ているのは
そういったことに気づき始めてるからだと思うんだけどな。