#42 ヒンドゥー教の聖地~バラナシ(インド)

  
20代でこの町を見ていたら、

きっと印象は違ったはずなのが分かる。

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今の僕たちの目から見たバラナシという町は

少しだけ予想と違った印象だった。




ガンジス川(正式名ガンガー)を擁するバラナシという町は、

ヒンドゥー教の聖地のひとつとも言われ、

インド中から、この聖なる川ガンガーで沐浴をするため、

あるいは、亡くなった親族を火葬するため、やってくる。


生と死を見つめる町。



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そして、バックパッカーに最も有名な沈没地のひとつ。

※沈没:バックパッカー用語。
快適すぎて、あるいは魅力にとりつかれて
その地から出られなくなること



一方で、町の規模はそれほど大きくもなく、

細い路地が入り組んでいて、迷路のよう。

ガイドブックの地図はもはや役に立たず、

日の明るいうちに自分の足で道を覚えるしかない。


細い路地には、牛が行く手を阻み、

足元は、牛のうんこだらけだ。

神様の乗り物として、神聖とされる牛は、

細い路地から追い出されることもなく、

自由に路地を闊歩するため、

町の地面は、もはや牛のうんこだらけで、

そこに雨季の雨が降り、うんこを洗い流すため、

雨で液状になったうんこを完全に避けて歩くことは不可能。


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雨季だと、液状化したうんこが流れ、

乾季だと、風化したうんこが風に舞う。

とはいえ、でかいうんこを踏むのはなんとか避けたいため、

足元を注意深くみながら、日没後は懐中電灯で

足元を照らしながら歩くことになる。


ここは生と死を見つめる前に、

足元を見つめてないと歩けない町。


細い路地は風通しが悪く、牛のにおいと、

飯屋の茹でた水蒸気などが混ざり合って、

独特の不快なにおいを発している。


今、雨季であるバラナシはシーズンではない。

ガンガーの水位は上がり、建物の一部は浸水し、

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沐浴できる場所も限られるため、

インド中からやってくる信者も観光客も

おそらく乾季よりもずっと少ない。


ほとんど見かけない観光客の中に、

時々見かける観光客が日本人だ。


古くから日本人バックパッカーには、

バラナシは沈没地のひとつとして、語られる。

なぜここがそれほどまでにバックパッカー達に

特別視されるのかはあまりよく理解できなかった。


確かにここはヒンドゥー教徒にとって、

生と死を見つめることができる宗教的意味があるはずだが、

観光客にとっては、必ずしもそうではない。


その代わり、雰囲気たっぷりの細い路地を歩き、

強力な目力を持ったインド人達の視線を受け、

四方から声をかけられながら、

迷路のような路地をさまよい歩くことは、

相当な特別体験だ。


そしてそれを迎え入れる商売人は、

観光客をターゲットにしたビジネスをしているわけで、

路地では日本語が飛び交う。


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「こんにちは」

「お兄さん、何を探しているの?」

「こっち、こっち」


商売をしているたくさんのインド人が

片言の日本語を話すが、

日本語を話せるわけではないので、

みな同じフレーズを繰り返しているだけだ。

「何を探しているの?」

物売りが客に問いかけるフレーズだが、

それは、

「何を求めてここへ来たの?」 という風にも聞こえる。

バラナシをどう受け止めるかは、その人次第なのだが、

きっと昔語られた沈没地バラナシは、

もうここには無い気がする。


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某奇妙な冒険より

聖地ベナレス(ヴァラナスィ)に
人は何ヶ月いてもあきないといわれるが…
それは ここで出会う風景が
きっとその人の魂の内なる風景だと
感じるからだろう

ひろひこさんへ

残念ながら全然感じなかったッス・・・v-388
2泊したらEnough になりました。。。
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TAKAO & AKI

  
いまだ地に足が着いていない
30代バックパッカー(夫)と、
南国志向の元ダイビングインストラクター(妻)。
夫は12年間エンジニアとして
勤めた会社を辞め、
列車・バス・徒歩・船・飛行機を乗りついで、
300日間(+延長)、夫婦で
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*ブログ開設
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